モチベーションをあげるには②
うまくいった場合やダメだった場合に、
その原因を何に求めるかは、
人によって癖があります。
たとえば、
試験の点数がよかったときに、
「僕は頭がいいんだな」とか
「がんばって勉強したからなあ」というふうに
自分のせいにする子もいれば、
「たまたま山が当たってラッキーだった」
「先生に気に入られているんだな」などと
運や他人のせいにする子もいます。
一般には、
運や他人のせいにする子より
自分のせいにする子のほうが、
勉強でもスポーツでも仕事でも
成績が良いことがわかっています。
成功や失敗の原因を自分自身のせいにする方が、
うまくいったときには自信になり、
モチベーションが上がるだろうし、
うまくいかなかったときにはどこがいけなかったかと
振り返り、よりいっそう工夫をするようになると考えれば、
これは当然のことと言えます。
うまくいかなかったときに運の悪さや他人のせいにしていたら、
何の改善もみられず、その後のパフォーマンスの向上も期待できません。
ただし、自分のせいにするなら何でもよいわけではありません。
失敗するとモチベーションが下がりパフォーマンスも下がる
「挫折に弱いタイプ」と、
失敗してもモチベーションが下がらずパフォーマンスも下がらない
「挫折に強いタイプ」があります。
この違いは、
前者は、
失敗した時に「自分には能力が無いんだ」と自分の才能のせいにし、
後者は、
「自分の努力が足りなかったんだ」と自分自身の努力不足のせいにしている点です。
勉強でもピアノでも野球でも、
なかなかうまく行かないときや、何か失敗したときに、
「自分に向いてないんだ」などと適性や才能の無さのせいにすれば、
モチベーションは下がります。
逆に、
「まだまだスキルが足りないんだ」
「今回は疲れていて集中力が足りなかった」などと
スキルやコンディションのせいにすれば、
もう少しスキルを磨けばうまくいくかもしれない、
コンディションを整えればうまくいくのではないかなどと
希望が持てるため、
モチベーションを低下させずにすみます。
結果を自分の努力不足のせいにすることで、
モチベーションを高く維持することが出来ます。