致道館中入試対策⑤(令和5年東桜学館中入試問題解説)

大問2の4

自動運転によるタクシーの活用が求められている理由を

資料をもとに30字程度で説明する記述問題です。

資料1が、「日本の年齢区分別将来人口推計」の棒グラフです。

2010年から2040年にかけて全体の人口が減少しているのに、

65歳以上の人口は減ってない、65歳以上人口の割合が増加することを

を読み取れればよいです。

資料2が、「自主的に運転免許を返した65歳以上の数」の表です。

2014年から2019年までに、197522件から575559件、

この6年で3倍近く増加しています。

これらを踏まえて、65歳以上の人口の割合が増えていく中で、

自動車免許を返す人も増加しているので、

交通手段を失う人の数が増えることが予想されます。

電車などの交通網が整備されている都会と違って、

山形県などの地方は、自家用車が主な交通手段です。

人口減少の中で働く人の人手不足も問題になっています。

タクシーやバスの運転手の不足も問題になっています。

そういう意味では、自動運転の技術によるタクシーなどの

実用化も急務です。

今回は人口推移と免許返納に関する資料しか与えられていないため、

働き手の問題は省略していいと思います。

 

大問2の5

しょうかい文Aと、アドバイスをもらって書き直したしょうかい文Bを読み比べて、

どういうアドバイスをもらったのかを答える問題です。

Aでは「みなさんに興味をもってもらい、たくさんの本を読んでもらえるよう、いろいろな人を特集するので、ぜひ図書室に来てください。」

Bでは「みなさんに興味をもってもらい、たくさんの本を読んでほしいと思っています。いろいろな人を特集するので、ぜひ図書館に足を運んでみてください。」

ご覧のとおり、Aは文章が長いですが、Bは2文になっています。

文の長さを短くした方が良いというアドバイスだったことがわかります。