きみたちはどう生きるか
小学6年生の国語の教科書に、
やなせたかし文『サボテンの花』が収録されています。
「サボテンは、砂漠の過酷な環境の中で生きている植物です。
そこに、風が「こんなところで生きているなんて、むだだ、役立たない、意味ない。
もっといい所があるよ。そこで楽してくらせるよ。」と言ってきます。
サボテンは「ここはいい所だ。楽するよりたたかいながら生きたい。」と言います。
ある日、砂漠の中で死にそうな旅人が来て、サボテンを切りつけてその水を飲み生き返ります。
風は「ばかだな。ほらみたことか、損してばかりじゃないか。」と言います。
サボテンは「自分がいたから、旅人は助かった。自分の存在は無駄ではなかった。
自分が死んでも一つの命が生きる。」と言います。
その後、サボテンの傷口は回復して、おどろくほど美しい花が咲いた。
だれも見る人がいなかったのに。」
という内容です。
シンプルですが、どう生きるのかを考える上で深い文章だと思います。
世間一般的な得か損か?楽か苦か?だけではない、
だれのものでもない自分の感覚を大切にした生き方とは何だろうかと
考えさせられます。