心を込めて丁寧に
侍従が「庭の雑草を刈っておきました。」と言うと、
昭和天皇は、
「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、
それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる」とおっしゃったそうです。
侍従として昭和天皇に仕えた入江助政さんの著作
『宮中侍従物語』にある一節です。
生物学者でもあった昭和天皇のお人柄を忍ばせるエピソードですが、
私たちは日々の勉強の中で
入江さんと同じ過ちをしてはいないでしょうか。
この世に雑草という草がないのと同じく、
勉強に雑用という用事は存在しません。
あるのは、勉強に向き合う者の雑な心だけです。
どんな小さな事も、極めれば人を感動させる糧になります。
逆にどんなに立派そうな事も、雑に取り組めば
人を興ざめさせる結果を招きます。
いずれもかかる時間は同じようなものですが、
得られる成果はまったく異なります。
この一瞬の積み重ねこそ、人生そのものです。
あなたはどちらを目指して勉強に向き合いますか。
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