今日はクリスマスです。昨日はクリスマスイブでした。
クリスマスイブの方により多くの行事が集中しているのは、「一日の始まり」についての考え方の違いが関係しているようです。
一日がいつ始まるのかと問われれば現在は、午前零時です。というのが常識的な答えとなるでしょう。
今では常識の日の区切りである午前零時が一日の起点という考えは、暦や時刻と言った概念が大分高度化してから生まれたもので、原始的な日の区切り(日の出と日の入り)とは違っています。
イスラム暦は今でも日没が一日の区切りで、日没から一日が始まります。
キリスト教の母体となった地域で使われたユダヤ暦もまた同様で日没を一日の起点と考えていました。
クリスマスイブのイブ は、イブニング(Evening) を表す言葉です。
現在は現在の日付の区切り(午前零時)の感覚から、クリスマス・イブはクリスマスの前夜と受け取られがちですが、先に書いたように、一日の始まりを日没に置く考えからすれば現在の 12/24の夕方はクリスマス 12/25の始まりなのです。
キリスト教の教会のミサが、この 12/24の夕方から25日の午前中に集中するのは、この日の区切りの考え方からすればごく当たり前のことなんですね。