南洲翁(西郷隆盛)
西郷隆盛は、庄内にゆかりのある人物です。
戊辰戦争で庄内藩は新政府軍に降伏しましたが、
西郷隆盛の寛大な処分に感銘を受け、
それ以来庄内藩は西郷隆盛と親交を深めました。
その縁で、西郷隆盛の語録をまとめた「南洲翁遺訓」を発行したり、
西郷隆盛を祀る南洲神社が酒田市の飯盛山にあります。
大河ドラマの中では、主君島津斉彬が亡くなり、西郷どんは受難の時代に入ります。
そうした困難さを経験したからこそ、西郷隆盛は、
人間的な魅力があふれる人間になったのだと思います。
とかく合理性・効率性が重視される風潮のある昨今の社会ですが、
人間は「理」だけでは動かない。
一見無駄や損と思われるような困難さを経験してもつぶれない、
そしてそれを乗り越え、他の人を助けられるような、
弱い人の気持ちがわかる人間を支える社会が本来は望ましいと思います。
現在、たくましく、しなやかな人物が、社会で必要とされています。
階層化がすすんだ都会ではなく、さまざまな人間が混在する地方だからこそ、
西郷どんのような人間的魅力をもった人物が輩出できるのだろうと思います。
そうした人物が活躍できるように、青陽学院もその一助になりたいと思います。