モチベーションを上げるには③
目標の持ち方によっても、モチベーションは大きく変わります。
たとえば、
「日本史の試験でよい点数を取りたい」という目標を持つ場合と、
「幕末の歴史についてもっと深く知りたい」という目標を持つ場合。
前者と後者の違いは、
結果を重視する(業績目標)か、
自分の熟達を重視する(学習目標)かです。
業績目標をもつ場合、
とにかく点数を取りたいので、
成績につながらないような勉強にはあまり興味がありません。
また、結果にこだわるため、できなかったら格好悪い、
みっともない姿をさらせない、と守りの姿勢に入り、
何かと消極的になりがちです。
学習目標をもつ場合、
点数以前に、きちんと理解したいという思いが強いため、
どうしてそうなるのかを自分なりに理解しようとし、
応用問題や難問にもチャレンジしようとします。
こうしてみると、
学習目標をもつ方が伸びる可能性は高いので、
業績目標より学習目標をもつように
意識することが大切だと考えられます。
失敗した時や思うように成績が伸びない厳しい状況におかれても、
周囲からの評価を気にして萎縮しがちな業績目標タイプと違って、
学習目標をもつタイプは、
もっとわかりたいという意欲が強く、
粘り強く勉強を続けることができやすいです。