致道館中入試対策②(令和5年東桜学館中入試問題解説)
前回の続きで、
大問1の3からです。
(1)理科の実験で、消化酵素の反応を見るために、唾液を入れたもの入れないもの、米粉を入れたものと小麦粉を入れたものを比較するために、「条件をそろえる」、唾液と水の量を同じにすることをきいたものです。米粉と小麦粉でちがいがあるのかを調べたいのに、量が違うと変数が増えて純粋に米粉と小麦粉の違いを比較できません。だから、量を同じにします。
(2)ヨウ素液の反応を聞いたものです。「ヨウ素液はでんぷんに反応して青紫色になる」は、理科の必須知識です。だから、BとDは水なのででんぷんは分解されず、青紫の反応がでます。しかし、AとCは唾液によりでんぷんが分解されるので、変わりません。
(3)米は、1960年代から生産量が消費量を上回ることが増えてきたこと。食の多様化、欧米化、主にパン食が増えてきたことは、前回の米の自給率の問題と一緒に覚えておきたいことです。そのため米が余り、田んぼを減らす減反政策が実施されました。米の値段の下落も覚えておくといいかもしれません。そのため、田んぼを野菜や大豆などをつくるための畑にする、「転作」が奨励されました。
山形県は、農業が主要産業です。また、農業は社会、理科分野ともに問題にしやすいため、山形県の農業に関する知識は必ず確認しておいてください。