酒田南高校2月入試数学第5問解説
【問題】
1辺が1㎝の立方体を重ねてピラミッド型の立体をつくる。次の問いに答えなさい。
(1)6段まで重ねたときに使用する立方体の総数を求めなさい。
1段目は立方体が1個、2段目は立方体が3個、3段目は立方体が5個、4段目は立方体が7個 … と立方体の個数は2個ずつ増えます。6段目には11個の立方体があると考えられます。これらすべてをたして答えは36個。
(2)n段目まで重ねたときに使用する立方体の総数を、nを使った式で表しなさい。
1段目 1個 総数1個
2段目 3個 総数4個=2の2乗
3段目 5個 総数9個=3の2乗
4段目 7個 総数16個=4の2乗
5段目 9個 総数25個=5の2乗
段数と総数の関係に気づいたでしょうか?
総数は、段数の2乗になっていますよね。
だから、n段目までの総数はnの2乗です。
(3)n段目の立方体の数を、nをった式で表しなさい。
1段目の立方体1個からスタートして、2個ずつ増えていく。この2個ずつ増える増加量を何回分たしていくのかを考えると、
1段目 1個
2段目 1個+2個(1回分)
3段目 1個+2個+2個(2回分)
4段目 1個+2個+2個+2個(3回分)
と増えていきます。段数に対して-1回分2個たしていくと考えると、
n段あるなら、n-1回分2をたすことになります。
したがって、n段目は1個+2個×(n-1)回なので、
答えは、1+2n-2=2n-1
(4)n段目まで重ねたときの立体全体の表面積を、nを使った式で表しなさい。
ピラミッドの表面と裏面は、立方体の数の総計なので、(2)で求めたようにnの2乗です。裏と表は同数なので合わせて、2nの2乗。
ピラミッドの側面は段数に等しいので、n個。左右は同数なので、2n個です。
ピラミッドの上面と下面はn段目の立方体の個数と同じなので、(3)で求めたように2n-1個です。よって、上下合わせて、2(2n-1)個です。
これらすべての面をたすと、立体全体の表面積は2nの2乗+6n-2です。
いかがでしたでしょうか?
高校の数学で、等差数列を学習しますが、その前提の理解となる良問でした。
ここまで解説を読んだ下さり、ありがとうございました。
酒田南高校の入試問題の解答解説例を必要な方は、LINEで受け付けます。
友達登録お願いします。