ごほうびが逆効果になることもある
楽しいと思って積極的に行動することが、
ごほうびによって失われることもあります。
アメリカの心理学者エドワード・デシの行った実験で、
大学生24人を二つのグループに分けて、
立体パズルに3日間取り組んでもらいました。
1日目、グループAはBよりも長い時間やりました。
2日目、Aだけ「一つのパズルにつき1ドル与える」と伝えると、
Aはさらに長い時間パズルをやりました。
3日目、今日は報酬をやらないと伝えると、
パズルをやる時間が1日目より短くなりました。
最初はパズルが面白いと感じてやっていましたが、
お金をもらったことで、行動目的が報酬にすりかわり、
そして、報酬がもらえなくなったため、
やる気が失せたと考えられます。
大人は良かれと思って子どもに報酬をあげたりしがちですが、
行動目的のすりかわりに気を付けないといけません。
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