2022山形県立高校入試問題(数学第四問)
数学第4問は図形問題です。今年は「相似」が出ましたね。
1の証明と2(1)まで解きたい。2(2)は難問でした。
1<証明>
△ABCと△AHEにおいて
線分ABを直径とする円Oを考えると、半円の弧に対する円周角は等しいから、
∠ACB=∠AEH … ①
OC//ADで、錯覚は等しいから
∠HAE=∠OCA … ②
△OCAはOA=OCの二等辺三角形だから
∠BAC=∠OCA … ③
②、③より、
∠BAC=∠HAE … ④
①、④より、2組の角がそれぞれ等しいので
△ABC∽△AHE
2(1) AB=9㎝、BC=3㎝だから
△ABCは直角三角形なので、三平方の定理より
AB2 = BC2 + AC2
81 = 9 + AC2
AC2 = 81 -9
AC2 = 72
AC = 6√2
さらに、1の証明より△ABC∽△AHEを利用する。
△AHE∽△ACDなので、よって△ABC∽△ACD
この2つの三角形の相似比より
AB : AC = BC : CD
9 : 6√2 = 3 : CD
9CD = 18√2
CD = 2√2
(2) △ACDは直角三角形なので、三平方の定理を利用。
AC2 = CD2 + AD2
72 = 8 + AD2
AD2 = 72 - 8
AD2 = 64
AD = 8
仮定よりAF:FD=5:3なので、AF=5、FD=3である。
GIに着目した時に、GIを含む三角形などの図形はないかと考えると、
△GIC ∽ △GFA がみつかる。
AF=5はわかっているが、その辺に対応するICはまだわからないし、
IGやGFもわからないので、別の図形で考える。
△OBJ ∽ △ABE に着目すると、
OB : AB = 1 : 2 より
BJ : BE = 1 : 2 だから BJ : JE = 1 : 1
CD = JE = 2√2 より BJ = 2√2
△OBJは直角三角形なので、三平方の定理より
OB2 = OJ2 + BJ2
OJ2 = OB2 - BJ2
OJ = 7/2
OJ : AE = 1 : 2
7/2 : AE = 1 : 2
AE = 7
AD = AE + EDより
8 = 7 + ED
ED = 1
FD = 3 より FE = FD - ED
FE = 3 - 1 = 2
△FEBは直角三角形なので、三平方の定理より
BF2 = FE2 + BE2
BF2 = 4 + 32
BF2 = 36
BF = 6
次に、△BEF ∽ △BJI に着目すると、
BJ : BE = 1 : 2 より
BI : BF = 1 : 2
BI : 6 = 1 : 2
BI = 3 したがって IF = 3
同様に、IJ : FE = 1 : 2 で、IJ = 1 となる。
JC = ED = 1 なので、IC = IJ + JC = 1 + 1 = 2
再び、△GIC ∽ △GFAに着目すると
IC : FA = 2 : 5 より
GI : GF = 2 : 5
IF = 3 より
GI = IF × 2/7
= 3 × 2/7
= 6/7
以上です。